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~事業用融資は受けるべきか、無借金経営を貫くべきか~ 1回目
【2回連載第1回目】
事業用融資については、融資を受けなくとも現在も将来的にも事業が楽々進められるなら何も問題はありません。
ただ、ここで「将来も・楽々進められる」の部分なのですが、通常の場合は問題ないが、例えばコロナ感染拡大時には資金的に苦しくなる、というような場合もあります。
私が言うところの「将来も・楽々進められる」は、どんな場合でもですからコロナが来ても、どんな場合でも大丈夫という意味です。
そんな事言ったら、ほぼ無理じゃないかと思われるでしょうが、つまりそういうことです。
私がお伝えしたい結論は融資は必ず受けましょう、ということです。
よく耳にするのが、そうは言っても借りたら返さないといけないからね、ということです。
もちろん、そのとおりです。
でも、借りなくて資金がなくなったら、倒産とか売却とかになりかねません。
融資と言うのは、本当に苦しくなったときは受けられないものと思ってください。
苦しい=事業が順調でない=お金がない=融資して欲しい、となりますが誰しもこんな人にお金を貸したくはないですよね。
返してくれない可能性が高そうですからね。
そこで、どうするか。
ずばり、苦しくないときから融資を受けておくのをオススメします。
その場合は、決算書・確定申告書の数値もいいでしょうし、資金に余裕もありますから融資の交渉も余裕を持って臨めます。
一度借りて、返済していくと実績(キチンと返しているという)が作れますから、いざ大きく借りる際に有利になりますね。
お金が無くなってから融資をお願いしに行くと、悪い言葉で言うと「足元を見られます」から、借りるにしても条件は悪くなりますね。
最近の融資に関する金利は通常は1%台のことが多いですね。
1,000万円借りて、年間利息は10万円台です。
このくらいは事業継続に必要な経費・保険料と考えていただいてもいいと思います。
融資のコツ、というより安全な事業継続のコツは、常日頃から(必要と感じなくても)融資を受けておくことだと思います。
反対に言いますと、融資を受けていない上に、本当に充分な資金も用意できていないということは、実は大変リスクのある経営を続けているということができるのです。
万が一に備えて、生命保険に加入することもいいですが、融資を受けておくのも事業を安定して進めて行くには必要なことだと思います。
次回は融資に関する金融機関の種類と注意点についてお話しいたします。