最新記事一覧

介護

介護事業所の複数展開について

●質問
私は現在、高齢者訪問介護サービス事業所を開始してから4年経過しました。
事業は比較的良い評価をいただき、最近ではこれまでより遠方の方からも利用の依頼があります。
たまたま、少し距離がありますが同じ訪問介護事業所を引き継いで欲しいという依頼がありました。
この際ですから、ヘルパーさん確保のためにも、もう1か所事業所を立ち上げようかと考えています。
複数の事業所を運営していく上で気を付けるべき点はありますか。

●回答
1か所目で好調でも2か所目以降は利益率が下がる傾向が多く見受けられます。

●解説
介護事業所を立ち上げ好調が続くと、もう一つ出せば利益も2倍になるのではないかと言う考え方も、あながち間違えているわけではありません。
2つ、3つと事業所を展開していき、全てが好成績を残している方もおられます。
しかし、反対に2つめ以降の成績が思わしくなく、1つめの事業所にも良くない影響がでてくる場合もあります。
原因は様々ですが、1つには経営者自身の目が行き届き難くなる、ということがあります。
1つめは経営者が自分で監督ができますが、2つめ以降はそれができません。
別事業所には当然それなりの管理者をおいているでしょうが、期待した能力が発揮できていない状況になってしまっているケースが多く見受けられます。
経営者は自分ができたから、他の人もできるだろうと考えがちですが、それは多くの場合は間違いです。
経営者の半分の能力を持つ者を雇用できている事業所は、まれにしかありません。
多くの場合は半分以下の能力の者に任せるので、成績が思わしくないのも当然です。
つまり、複数事業所の展開は、その管理者、言い方を変えれば社長の右腕になる人物の存在がキーポイントになるでしょう。

それと、いくら良い右腕と言っても、あまり距離が離れた地域に展開するのも考え物です。
どうしても経営者自身が、その場にいなければならない事もありますので、その場合に距離が離れることは、時間的にも離れることになり、迅速な対応が取りにくくなりがちです。
たまたま、離れた場所で事業を引き継いでくれないか、という話が舞い込むことがあります。
例え、良い条件でも距離があるということのデメリットを差し引いて判断してください。
また反対に、現在は1つの事業所しかない場合でも、将来のことを考えて右腕候補を育てていくことは必要です。
人を育てるのは、長い時間がかかるものなのですから。